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【動画】ビオトープの外来植物を引き抜く 雨で流出の懸念 大分編

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大雨で水があふれるビオトープ=2024年6月28日午後0時57分、朝日新聞大分総局、神崎卓征撮影
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 朝日新聞大分総局の屋上に設置したビオトープ。基本的な管理のひとつに「水が蒸発して干上がりそうになったら足す」というものがある。ただ、梅雨の九州は大雨が続き、ビオトープは干上がるどころか、数日で水が全部入れ替わるほどの雨が降り込むこともある。

 ビオトープの指南役「オイカワ丸」こと福岡県保健環境研究所の中島淳・専門研究員が、鹿児島総局で最初に設置する際に念を押したのは、設置場所と同一水系の植物や土を採取すること。ビオトープにとって最も大切な「地域固有の遺伝子を守る」という意味が込められている。

 同一水系以外の場所で採取したり、購入したりした動植物をビオトープに導入して、大雨で外に流れ出たら大問題になる。自然界で発芽、繁殖した場合、その地域の生物多様性や自然の生態系を壊しかねない。

 大分総局のビオトープは、専門家からお墨付きを得た在来植物だけを導入した鹿児島、宮崎総局とは事情が異なる。同一水系の大分川で採取したものの、外来植物が混じっている可能性が残っているからだ。

 ビオトープに雨が降り込んで…

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